世の中の標準的なタロットカード
タロットを学び始める方に、最もポピュラーでスタンダードなのがウェイト版のタロットカードになります。世の中には個性的な色んなタロットカードがありますが、その殆どがこのカードの解釈を基本としていて、これをベースに成り立っています。今回このウェイト版の概略などを紹介させて頂きますので、参考にして頂けたらと思います。
ウェイト版タロットカードの歴史・特徴
◇ 歴史
ウェイト版タロットカードはアーサー・エドワード・ウェイトが考案し、そのウェイトの指示によりパメラ・コールマン・スミスが絵を描いたタロットカードになります。そのカードは原型にあったマルセイユ版がベースになっていますが、ウェイトが所属していた秘密結社である「黄金の夜明け団」の思想や解釈(西洋占星術、カバラ、魔法、錬金術等)が取り入れられ、1909年にロンドンのライダー社より出版される事となりました。そのためウェイト版はライダーウェイトタロットカード、或いはライダー版とも言われますが、いずれもほぼ同義と考えて差支えはありません。
このウェイト版は現在世界で最も広く普及していて、入門書や解説書などもほぼこの絵柄が採用されています。初心者だけでなくプロまで使用している、一つは持っておきたいポピュラーかつスタンダードなカードです。
◇ 特徴
大アルカナ22枚と小アルカナ56枚の合計78で構成され、大アルカナは人生の大きな流れやテーマを、小アルカナは大アルカナに対してより具体的な日常の内容や状況などを表します。
また小アルカナはワンド・ペンタクル・ソード・カップの4種類のスート(要素、シンボル)があり、それぞれに対してA(1)~10のヌーメラル(数)カードと、ペイジ・ナイト・クイーン・キングという4つのコート(宮廷)カードで構成されています。
その構成はトランプのカードととてもよく似ていますが、以前トランプと小アルカナの共通点や違いを比較した記事を書いていますので、良ければそちらも併せてご参考頂ければと思います。
カードの内容状況や使い勝手について
私が使用しているのは米国U.S. GAMES SYSTEMS社出版のライダーウェイトタロットデッキですが、入っている状況としては写真の通りです。
カードケースは魔術師の絵柄。その中には英語表記の小冊子が入っていて、表紙には女帝の絵柄が描かれています。またカードについては裏面がシンプルな対称柄になっていて、リバーシブルのため逆位置でも問題なく使えます。
使用した感じとしては、カードの厚み、質感、シャッフルのし易さ、滑りやすさ共に特に問題はなく使用できますし、サイズ感としてもカードケースにポケットティッシュがちょうど入る程度の大きさなので、カバンに入れての持ち運びもカンタンです。以下に詳細を貼っておきますので、併せてご参考下さればと思います。

まとめ
冒頭でも言いましたがこのウェイト版のタロットは世の中にあるタロットカードの解釈の基本であり、世界標準のデッキでもありますので、初心者が入門として学ぶのには非常に最適だと思います。
また世界スタンダードのため入門書や解説書など情報も豊富であること、更にこのカードの解釈に慣れれば自分好みの絵柄のマイカードを今後お迎えしていくことも楽しみの一つになっていくかも知れません。これを機会にウェイト版の世界観を検討してみてはいかがでしょうか。